2012年9月
下顎前突症患者の非対称性と上下顎歯槽部傾斜度との関連
奥羽大学歯学誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 39
- 号
- 3
- 開始ページ
- 157
- 終了ページ
- 162
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
骨格性下顎前突症と診断された下顎左側偏位の片側性クロスバイト14例(非対称群:男性4例、女性10例、平均19.1歳)と、下顎偏位のないトータルクロスバイト11例(対称群:男子6例、女性5例、平均20.5歳)を対象に、X線規格写真と並行模型を非接触型三次元計測装置で計測した。X線では対称群で左右側各計測値に有意差はなく、非対称群では非偏位側のCd-Ago、Me-Ago、Interspinosum axis ∠Cd-Mand D.M.が有意に大きく、ML/Agoが有意に小さかった。両群間では、ML/Agoは対称群で、ML/Meは非対称群で有意に大きく、偏位側のInterspinosum axis ∠CD-Mand D.M.は対称群で有意に大きかった。左右側歯槽部傾斜度は対照群では上下顎とも有意差はなく、非対称群では非偏位側の上顎第二小臼歯、第一大臼歯部で有意に大きく、下顎犬歯、第一・第二小臼歯部で有意に小さかった。骨格の非対称性は上下顎歯槽部に補償させ、咬合のバランスを保っていると考えられた。
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 0916-2313
- CiNii Articles ID : 120005494929