MISC

2003年

幼児健康診査における育児機能評価のためのアセスメントツールの開発 : その2 育児機能アセスメントツールIの有用性の検討

日本地域看護学会誌
  • 荒木田 美香子
  • ,
  • 中野 照代
  • ,
  • 藤生 君江
  • ,
  • 片桐 雅子
  • ,
  • 佐藤 友子
  • ,
  • 山名 れい子
  • ,
  • 野崎 やよい
  • ,
  • 仲村 秀子
  • ,
  • 飯田 澄美子

5
2
開始ページ
51
終了ページ
60
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.20746/jachn.5.2_51
出版者・発行元
一般社団法人 日本地域看護学会

本研究の目的は育児機能アセスメントツールI(PAFFAT.ver.I)の有用性を検討することである.PAFFAT.ver.Iは幼児の集団健康診査の保健面接で活用され,育児機能を評価するための問診票として開発されたものである.調査時期は2001年7〜10月,対象地区は人口15,000人および20,000人の静岡県の2町村であった.1歳6か月児および3歳児健康診査において,PAFFAT.ver.I使用前後の134件の保健面接を録音し,その内容の変化を検討した.また健康診査対象の保護者が記入した119件のPAFFAT.ver.Iを検討し,以下の結果を得た.1) PAFFAT.ver.I回収率,質問項目の通過率とも高く,対象者が回答可能な項目数,内容であったと考えられる.2) PAFFAT.ver.I全体のα係数は0.84であり,内的整合性が確認された.また,保健面接の内容の変化や健康診査後の保健師のカンファレンスの分析から,保健面接の場面で育児機能アセスメントツールIが活用されていることが確認された.3) さらに項目数を減らし,活用性を高めるため,因子分析を行い,8要因が抽出された.4) 8要因中,3要因は保健師が判断した健診後のフォローの必要性とも有意な関係性が認められた.以上より,PAFFAT.ver.Iは育児機能をアセスメントする質問紙としての信頼性,妥当性があると考えられた.これらの結果を踏まえ,精選を行い35項目からなるPAFFAT.ver.IIを作成した.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20746/jachn.5.2_51
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009864590
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11362530
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http://search.jamas.or.jp/link/ui/2003300077
ID情報
  • DOI : 10.20746/jachn.5.2_51
  • ISSN : 1346-9657
  • CiNii Articles ID : 110009864590
  • CiNii Books ID : AA11362530

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