講演・口頭発表等

2015年3月27日

運動神経保護作用物質の探索研究

日本薬学会第135年会
  • 松崎桂一
  • ,
  • 川本広明
  • ,
  • 牧野三津子
  • ,
  • 古川めぐみ
  • ,
  • 周 彪
  • ,
  • 飯田隆
  • ,
  • 北中進
  • ,
  • 草間國子

記述言語
日本語
会議種別
ポスター発表
主催者
日本薬学会
開催地
神戸市

運動疾患としてLathyrus sativus に含まれるβ-N-oxalyl-L-α,β- diaminopropionic acid (β-ODAP)の長期単独摂取により発症するニューロラチリズム、および神経変性疾患筋萎縮性側索硬化症(ALS)があるが、背景として酸化ストレス、Ca2+オーバーロードという共通性がある.両疾患の治療薬となる運動神経細胞保護作用を有する物質を天然物より探索する.約500種の糸状菌抽出ライブラリーよりスクリーニングする.スクリーニングの結果,Mariannaea sp. NUH319株の培養液の酢酸エチル抽出液に活性を認めた.この活性画分を常法に従い,各種クロマトグラフィーで精製することにより,新規化合物1〜4を単離した.化合物1は無色の針状晶として得られ,高分解能ESI-TOF-MSより分子式C26H34O5と推定された.NMRを詳細に解析することにより,その構造はジテルペンと推定された.また,化合物2〜4は,1の誘導体であると推定された.本菌由来の1,2および関連化合物についてin vitroの運動神経細胞保護効果を検討した。