2011年
音波歯ブラシ(Sonicare®Elite・Sonicare®FlexCare)のプラーク除去効果-ヘッドの大きさと刷掃時間について-
日本歯周病学会会誌
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- 巻
- 53
- 号
- 4
- 開始ページ
- 235
- 終了ページ
- 242
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2329/perio.53.235
- 出版者・発行元
- JAPANESE SOCIETY OF PERIODONTOLOGY
歯周病に対する予防における効果的プラークコントロールは大変重要である。本研究は, 2種類の音波歯ブラシを用い, プラーク除去効果を比較検討した。<BR>被験者は, 臨床的に正常な歯肉を有し, 歯肉退縮や歯列不正などを認めない医局員20名とした。プラーク除去率はブラッシング前後のO'Learyのplaque control recordの改良法を用いて評価した。<BR>実験1 : 使用した音波歯ブラシとブラシヘッドはSonicare® Eliteのスタンダードブラシ(ES群), ミニブラシ(EM群), Sonicare® FlexCareのスタンダードブラシ(FS群), ミニブラシ(FM群), と手用歯ブラシ(MT群)。Sonicare® Eliteと手用歯ブラシを用い, 刷掃時間を1口腔2分間と4分間に設定し, 刷掃時間の違いによるプラーク除去率を比較検討した。<BR>実験2 : 実験1の結果をふまえ, 刷掃時間を4分間に設定し, Sonicare® EliteとSonicare® FlexCareのプラーク除去率を比較検討した。<BR>その結果, Sonicare® Eliteの刷掃時間比較ではどの群においても2分間と比較し4分間が有意に高いプラーク除去率を示した。さらに両音波ブラシの4分間での全顎プラーク除去率は統計学的有意差は認めなかったものの, FM群がES群より高い値を示した。Sonicare® EliteよりSonicare® FlexCareがより高い除去効果があると認められた。2分間という短い刷掃時間ではブラシヘッドの特徴を十分に生かすことは難しいが, 刷掃時間を長くとることで全体のプラーク除去効果が高くなり, 特にミニブラシの利点と考えられる口腔前庭の狭い大臼歯部の頬側面や隣接面にもブラシが到達することができ高い清掃効果が得られることが示された。<BR>日本歯周病学会会誌(日歯周誌)53(4):235-242, 2011
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2329/perio.53.235
- ISSN : 0385-0110
- CiNii Articles ID : 10030283429
- CiNii Books ID : AN0019129X