近年，天井放射空調システムは，省エネルギー化を目指すビルで採用例が増加しつつあり，地下水を熱源に利用できる場合のメリットを夏期だけでなく中間期の冷房運転においても明確にすることは，重要な課題の一つと考えられる。そこで本研究では，地下水利用・天井放射空調システムの間欠運転を前提として，夏期だけでなく中間期の晴天日においても地下水との熱交換水の循環のみで冷房運転を実施することにより，ペリメーターゾーンの日射熱負荷等に，夏期の放射空調や中間期の対流空調（エアコン）と比較して少ない電力消費で対処可能であるか，その検証を目的に実験を行った。