2017年
東日本大震災後の石巻における生活支援の取り組み:―食生活の分野を中心として―
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
- 巻
- 69
- 号
- 0
- 開始ページ
- 293
- 終了ページ
- 293
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11428/kasei.69.0_293
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本家政学会
<b>目的 </b>「東日本大震災生活研究プロジェクト」は、ボランティア団体を対象に、被災者への支援状況をインタビューし、そのデータを元に被災者の生活復興の状況や生活上の諸問題を明らかにするとともに生活支援に向け、さまざまな分野で活動を行ってきている。食生活の分野では、炊き出しの栄養評価や衛生マニュアルの作成、被災者通しや親子のコミュニケーションを図るための料理教室の開催、石巻の特産を活用した料理コンクールを開催してきた。これらの活動の中で、震災がもたらした生活の変化により、石巻の気候風土に根差した食生活や食文化などが途絶える危険性のあることを強く感じた。そこで、石巻の豊富な食材を活かした郷土食や食文化の継承を行うための資料としてこれらについて調査し、情報を整理することを目的とした。 <br> <b>方法 </b>平成26年6月から平成29年1月にかけて以下のような項目、1)石巻市農林課や農家を対象に石巻の特産物や伝統野菜について、2)食生活改善推進委員や民宿を経営されている方を対象に伝統食について、3)料理長には料理のレシピについて聞きとりを行い、春・夏の石巻の特産物および郷土料理の整理を行った。 <b><br>結果 </b>調査内容をもとに、特産物から石巻の食文化を整理し、石巻市民、海外を含めた観光客らが石巻の料理を知り、調理することができるように石巻の特産物や伝統料理を整理することができ、教材および観光資料として活用の予定である。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11428/kasei.69.0_293
- CiNii Articles ID : 130005790850
- identifiers.cinii_nr_id : 9000360594185