産褥入院中の母親の母乳で育てたい気持ちおよびこの気持ちに深く関連すると思われる母乳育児への自信・意欲に影響を与える要因を初経産別に質問紙調査により探索し、母乳で育てたい気持ちを支える母乳育児支援を検討した。10施設に産褥入院している褥婦824名に配布し、有効回答481名(初産婦230名・経産婦251名)のデータを分析した。質問紙は82項目からなり、退院時の「母乳で育てたい気持ち」と母乳育児への自信・意欲
を従属変数とした。結果、産褥入院中の母親の母乳で育てたい気持ちを支えるためには、入院期間中の母乳育児の確立に向けた支援が重要であり、母親の身体的状態を整える支援を最優先し、優しく母親の気持ちを後押しする支援の必要性が示唆された。(示説)