MISC

2018年12月

スペシャルニーズ歯科女性患者における骨密度変化と歯周組織の状態変化との関連に関する研究

岡山歯学会雑誌
  • 森 貴幸
  • 野島 靖子
  • 関 愛子
  • 村田 尚道
  • 山本 昌直
  • 田尻 絢子
  • 東 倫子
  • 前川 享子
  • 高石 芽求
  • 山本 龍生
  • 森田 学
  • 江草 正彦
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37
2
開始ページ
61
終了ページ
70
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
岡山歯学会

スペシャルニーズ歯科受診患者において、歯周病の進行が全身の骨密度低下の予測因子となり得るか評価した。知的能力障害(MR)、ダウン症候群(DS)または脳性麻痺等の身体障害(PD)のいずれかを有し、骨密度測定が可能であった23名を対象とした。骨梁面積率の変化は、観察期間中に増加した者10名、減少した者13名であり、障害群別に有意差は認めなかった。歯周病原因での歯の喪失またはペリオドンタルインデックス値の有意な増大で定義した歯周病進行群に当てはまる者は9名(39.1%)で、非進行群は14名(60.9%)であった。進行群9名の障害別内訳はMR群4名、DS群4名、PD群1名であった。歯周病進行群の骨梁面積率変化の平均値は-2.0±8.93%、非進行群は0.93±2.84%であり、有意差を認めた。歯周病の進行が骨密度低下の予測因子として有用であると考えられた。

ID情報
  • ISSN : 0913-3941
  • 医中誌Web ID : 2019158584

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