2006年 - 2007年
有機半導体を用いる放射線分布測定素子の基礎研究
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 18560804
- 体系的課題番号
- JP18560804
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 3,840,000円
- (直接経費)
- 3,600,000円
- (間接経費)
- 240,000円
- 資金種別
- 競争的資金
半導体放射線検出器は、放射線から電気信号への変換効率が良く、高い分解能を持つ。しかし、従来は無機材料が用いられており、製作に手間がかかるなどの欠点があった。本研究では、有機半導体を用いて放射線測定が可能な素子を製作し、その特性を評価することを目的とした。製作にあたっては、真空度4.5×10-6[Torr]において、ITO電極上にα-NPD(500A)/td-PTC(500A)/Al(700A)を積層した。陽極と陰極の幅は2[mm]、素子の面積は4[mm2]とした。まず、可視光の強さが1[kW/cm2]となるように素子の位置を調整した状態で可視光を照射し、測定を行った。素子に逆電圧を印加し可視光を照射すると、暗電流よりも10^5程度大きい電流値が得られた。次に、製作した素子が放射線検出器として動作するのか確認するため、X線発生装置を用いて実験を行った。素子に逆電圧を印加した状態でX線(約710mSv/h)を照射しつつ測定した。素子にX線を照射すると、暗電流に比べて電流が約40〜50[pA]程度増加した。印加電圧が大きくなるにつれて電流の増加量も大きくなった。逆電圧の増加よって空乏層が大きくなり、放射線からの付与エネルギーが大きくなったためと考えられる。また、X線発生装置の加速電圧を大きくしても電流値が大きくなった。これらのことから、製作した有機PDが、放射線検出器として動作して...
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- ID情報
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- 課題番号 : 18560804
- 体系的課題番号 : JP18560804