MISC

2003年

乳用子牛の糞中アンモニア,尿素および有機酸濃度と下痢との関係

日本獣医師会雑誌
  • 佐藤 博
  • ,
  • 黒澤 隆
  • ,
  • 及川 伸

56
8
開始ページ
517
終了ページ
521
DOI
10.12935/jvma1951.56.517
出版者・発行元
Japan Veterinary Medical Association

下痢の病態解明のため新生子牛の糞性状を生化学的に検討した.ホルスタイン種の新生子牛38頭を用い, 出生当日 (胎便) から9週齢の問に延べ101例の糞を採取し, p H, アンモニア, 尿素, 乳酸および揮発性脂肪酸 (VFA) を測定した.上記のうち正常便は60例で, 18例は軟便-下痢 (下痢便とする), さらに重度な水様便が23例あった.胎便では以後の糞にくらべて尿素濃度が著しく高く, アンモニアおよびVFAが低く, それは酢酸のみであった.2日-1週齢には乳酸濃度が高く, p Hの低い例が多かった.生後はアンモニアやVFA濃度の上昇をみた.p Hの低い下痢便や水様便ではVFAが高かったが, 乳酸は必ずしも高くなかった.糞のアンモニアとVFA濃度には正の相関が認められた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.12935/jvma1951.56.517
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130003848414
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00231595962?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.12935/jvma1951.56.517
  • ISSN : 0446-6454
  • CiNii Articles ID : 130003848414

エクスポート
BibTeX RIS