論文

査読有り
2015年7月

収穫後の貯蔵温度,形態がエダマメ‘ふくら’と‘湯あがり娘’の品質に及ぼす影響

園芸学研究
  • 水野 寛士
  • ,
  • 田中 仁奈
  • ,
  • 橋本 早紀
  • ,
  • 山本 達也
  • ,
  • 中野 龍平
  • ,
  • 牛島 幸一郎
  • ,
  • 久保 康隆

14
3
開始ページ
297
終了ページ
304
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.2503/hrj.14.297
出版者・発行元
園芸学会

エダマメは主に夏季に栽培,収穫され気温が高いことから,収穫後に品質低下しやすい.本研究では'ふくら'と'湯あがり娘'を用い,種々の貯蔵温度,形態("枝葉付き","枝付き","もぎ莢")が収穫後のエダマメの品質に及ぼす影響を経時的に調査した.いずれの品種でも,15°C以上の貯蔵では糖含量は3時間後に収穫時の約80%以下に,遊離アミノ酸含量は6時間後に収穫時の約80%以下に減少した.常温近くで貯蔵すると3時間という非常に短い間に品質が低下することが明らかになった.しかし,10°C以下の貯蔵条件は,外観保持効果に優れ,糖含量は10時間後でも収穫時の約80%以上,遊離アミノ酸含量は24時間後でも収穫時の約80%以上保持した.低温貯蔵は品質低下抑制に非常に有効であった.枝葉付き貯蔵にも一定の品質保持効果が見られたが,貯蔵温度と時間の影響の方が明らかに大きかった.これらの結果から,エダマメを高品質に保つためには,収穫後3時間以内に10°C以下の温度に管理することが重要と考えられた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2503/hrj.14.297
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005102094
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11608561
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/14/3/14_297/_pdf
ID情報
  • DOI : 10.2503/hrj.14.297
  • ISSN : 1347-2658
  • eISSN : 1880-3571
  • CiNii Articles ID : 130005102094
  • CiNii Books ID : AA11608561

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