論文

査読有り
2005年

モモ果実における“水浸状果肉褐変症”の特徴

園芸学研究
  • 高田大輔
  • ,
  • 内倉康幸
  • ,
  • 今井理夫
  • ,
  • 福田文夫
  • ,
  • 笹邊幸男
  • ,
  • 藤井雄一郎
  • ,
  • 大塚雅子
  • ,
  • 久保田尚浩

4
4
開始ページ
429
終了ページ
433
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2503/hrj.4.429
出版者・発行元
園芸学会

モモの成熟果の果肉が水浸状になって褐変する"あん入り症"について, その特徴ならびに障害発生の品種および年次間差などを調査した.障害発生率は'川中島白桃', '紅清水'および'華清水'で高かった.'華清水'では発生率が年によって変動した.障害発生は, いずれの品種も縫合線の反対側に多く, 側面部がこれに次ぎ, 縫合線側で少なかった.障害果は正常果よりも果実重が優れ, 全糖, スクロース, ソルビトール, 水溶性ペクチンおよび全フェノールの含量が多い一方, 果肉硬度, 全アミノ酸含量および塩酸可溶性ペクチン含量が少なかった.糖含量は果実の部位によって異なり, 側面部で最も多く, 縫合線の反対側がこれに次ぎ, 縫合線側で少なかった.障害果は果実が収穫熟度に達して初めて認められた.以上の結果から, モモの"あん入り症"は他産地で報告されている"みつ症"や"果肉褐変症"と同一の障害であると考えられ, 共通の用語として"水浸状果肉褐変症"を提案した.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2503/hrj.4.429
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002555493
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11608561
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http://id.ndl.go.jp/bib/7770844
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http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10471359
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http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010721680 本文へのリンクあり
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https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00272470839?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.2503/hrj.4.429
  • ISSN : 1347-2658
  • CiNii Articles ID : 110002555493
  • CiNii Books ID : AA11608561

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