2020年4月 - 2025年3月
骨梁三次元有限要素モデルの応力からインプラント過重負担と辺縁骨吸収との関連を探る
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
当該年度は前年度から継続して、研究対象となる臼歯部にインプラント治療を予定し、インプラント埋入計画の段階での医科用CTまたは歯科用コーンビームCTの撮影済みであり、かつ、データ利用の同意を得られた対象者からCT画像データを収集した。このデータは「初期モデル」の骨梁三次元有限要素モデルのベースとなる。また、モデル荷重条件設定に必要となる、インプラント治療の進展に伴い、記録された上部構造装着後の咬合圧データを入手した。下顎臼歯部の単独インプラント症例において、得られた歯科用コーンビームCT画像データおよび咬合圧データをもとに、歯列模型を光学3Dスキャニングしたデータおよび別途撮影したインプラント体のマイクロCT画像と重ね合わせたインプラント咬合負荷解析用の骨梁三次元有限要素モデルの作成手法を設立した。
また、当該年度も新型コロナウイルス感染症の影響に伴い歯科受診患者数が総合的に減るなかで、本研究の新たな対象者が当初想定していたより少なかったが、以前より研究対象者となっていた者の定期的に採得・記録された咬合検査データの経時的変化を分析し続けた。その臨床経過の追跡中の対象者全員において、インプラント周囲組織の状態は良好で保たれ、特に異常な辺縁骨吸収は生じず、インプラントの良好な維持・管理ができていたことから、それぞれの症例において測定された咬合圧によるインプラント周囲骨が受けた力学的な負荷は生理的範囲内であったと推定される。
一方、全症例において異常な辺縁骨吸収は生じなかったことにより当該年度も「骨吸収モデル」の対象となるデータを得る状況は発生しなかった。
また、当該年度も新型コロナウイルス感染症の影響に伴い歯科受診患者数が総合的に減るなかで、本研究の新たな対象者が当初想定していたより少なかったが、以前より研究対象者となっていた者の定期的に採得・記録された咬合検査データの経時的変化を分析し続けた。その臨床経過の追跡中の対象者全員において、インプラント周囲組織の状態は良好で保たれ、特に異常な辺縁骨吸収は生じず、インプラントの良好な維持・管理ができていたことから、それぞれの症例において測定された咬合圧によるインプラント周囲骨が受けた力学的な負荷は生理的範囲内であったと推定される。
一方、全症例において異常な辺縁骨吸収は生じなかったことにより当該年度も「骨吸収モデル」の対象となるデータを得る状況は発生しなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K10031
- 体系的課題番号 : JP20K10031