2011年 - 2012年
歯の再植後の置換性歯根外部吸収発症機構の解明と歯根膜再生療法への展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
置換性歯根外部吸収は骨と歯根の癒合(アンキローシス)を特徴とし、歯の再植後の制御不能な継発症として知られる。本研究はその発症機構探索の端緒として、ラット臼歯を即時再植あるいは次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)浸漬後再植し、1-3週後の病態を組織学的、免疫組織化学的に追究した。その結果、アンキローシス,歯髄腔内骨様組織形成、及びCD68陽性マクロファージ浸潤がNaClO浸漬群で即時再植群より著明に観察された。根表面の歯根膜細胞の高度の損傷が上記の病態形成の誘引となることが示唆された。
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- 課題番号 : 23659887
- 体系的課題番号 : JP23659887