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2017年11月

【ヒト疾患のデータベースとバイオバンク 情報をどう使い、どう活かすか?ゲノム医療をどう実現するか?】 (第2章)疾患データベースとバイオバンク プロジェクトの最前線と利用の実践ガイド 東北メディカル・メガバンク計画 震災復興からのコホートと次世代型バイオバンク構築

実験医学
  • 清水 厚志
  • ,
  • 布施 昇男

35
17
開始ページ
2851
終了ページ
2860
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)羊土社

東北メディカル・メガバンク計画は、2011年に発生した東日本大震災からの科学および医療の創造的復興・再生における「核」になることを目的として設立された、健常人を対象とするゲノムコホートおよび複合バイオバンクを構築するプロジェクトである。2016年度までの第1段階では、地域住民コホート約8万人と出生コホートである三世代コホート約7万人の参加者を募り、計15万人の生体試料(血液、尿、DNAなど)と健康情報を複合バイオバンクに格納し、最新の解析基盤を駆使することにより、これらの試料・情報にゲノム、オミックス情報などを付帯して分譲する体制を構築した。2017年度からの第2段階では、被災地住民に提供いただいた貴重なデータの他研究機関や企業への共有を進め、わが国のゲノム研究、次世代医療の基盤形成に向けて進んでいる。本稿ではこれらの取り組みについて紹介する。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0288-5514
  • 医中誌Web ID : 2018069182

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