論文

査読有り
1997年11月21日

図形の変換情報の内部表現と認識への制御的役割

電子情報通信学会技術研究報告
  • 杉尾武志
  • ,
  • 乾敏郎

97
387(PRMU97 152-173)
開始ページ
99
終了ページ
106
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

物体や図形の認識には、形態情報だけでなく空間内での姿勢情報も関与している。この姿勢情報は、観察者中心表現から記憶表現に参照可能な表現への変換情報として考えることができる。心理実験から、次の点が明らかにされた。まず変換情報は回転や剪断といった基礎的変換を次元とした多次元空間として表現されていることが示された。次に図形を学習する段階で、トップダウン的に図形のプロトタイプ的形状が生成されて学習時の変換情報が記憶強度と再認判断へのバイアスに影響していることが示された。これらの結果から、変換に不変な形状情報(物体特性)と変換に依存した形状情報(空間特性)が独立に処理されることを想定したモデルの提案がなされた。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902108297204030
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003274279
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10541106
ID情報
  • J-Global ID : 200902108297204030
  • CiNii Articles ID : 110003274279
  • CiNii Books ID : AN10541106

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