1997年3月
注射麻痺による末梢神経麻痺 坐骨神経麻痺,腓骨神経麻痺をきたした1例
厚生年金病院年報
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- 巻
- 23
- 号
- 開始ページ
- 59
- 終了ページ
- 63
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一財)厚生年金事業振興団
57歳男.主訴は左下腿から足背にかけての疼痛,しびれであった.臀部注射を受けた後,坐骨神経麻痺を生じた.仙骨ブロック,硬膜外ブロック,腓骨神経ブロックを受けたが軽快しなかった.このとき20回以上の腓骨神経ブロックを行った.梨状筋切離により症状は軽快したが,左下腿のしびれ,疼痛が残存したので腓骨神経剥離術を施行した.術後症状は消失した.腓骨神経は瘢痕組織に覆われ絞扼されており,頻回のブロック注射による瘢痕組織形成による圧迫が原因と考えられた
- ID情報
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- ISSN : 0388-2314
- 医中誌Web ID : 1997249491