2002年 - 2003年
多機能SERPIN,プロテインCインヒビター関連疾患の分子病態学的研究
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 14370055
- 体系的課題番号
- JP14370055
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 13,700,000円
- (直接経費)
- 13,700,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
プロテインCインヒビター(PCI)は、ヒトでは肝臓や腎臓などで産生されるセリンプロテアーゼインヒビター(セルピン)であり、血漿中では種々の凝固阻害因子や凝固促進因子の阻害因子として機能し、腎臓では尿プラスノゲンアクチベータ(uPA)の阻害因子として機能する。これまでの研究で我々は、PCIは腎臓では近位尿細管上皮細胞で発現され、腎癌患者の摘出癌部組織では非癌部組織に比較してPCI発現量が著しく低下していること、また、PCIが株化腎癌細胞の産生するuPAを阻害することによりin vitroでのマトリゲル浸潤能を低下させることを明らかにしてきた。一方、ラットやマウスではPCIは生殖臓器でのみ発現するため、PCI研究のモデル動物として不適当と考えられ、この点を解消するため、本研究ではマウスの受精卵にヒトPCI遺伝子を導入して、ヒトPCIと類似した発現臓器分布を有するヒトPCI遺伝子トランスジェニック(TG)マウスを作製し、研究を行ってきた。本年度は、最終年度に当たるため、昨年までの研究を発展させ、腎癌におけるPCIの発現低下機序の解明、及びin vivoにおけるPCIの癌細胞の増殖・転移に対する影響について集中的に検討した。また、ヒトPCI遺伝子TGマウスを用いて血漿PCIの病態生理機能を解析した。その結果、腎癌部におけるPCI発現低下機序については、ヒトPCI遺伝子上の蛋白コード領...
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- ID情報
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- 課題番号 : 14370055
- 体系的課題番号 : JP14370055