2011年11月
株価堅調時における個別証券会社の日経平均先物市場における行動の計測
立正大学 経済学季報
- 巻
- 61
- 号
- 2
- 開始ページ
- 101
- 終了ページ
- 167
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 立正大学経済学会
本稿は新井[2004],[2007],[2009a],[2009b],[2010a],[2010b],[2010c]における一連の研究の続きとして日経平均先物2007年3月限の証券会社別の超過需要関数のパラメータを推定している.これまでの研究により日経平均株価が一方的に上昇するような期間における証券会社別の超過需要関数の計測は比較的容易に行えることが明らかになっている.日経平均先物2007年3月限が取引された期間において日経平均株価は徐々に上昇していく傾向にあった.本稿における証券会社別の超過需要関数の推定結果から,多くの外資系の証券会社の超過需要曲線の傾きを示すパラメータの推定値は理論とは逆の値になり,外資系の証券会社がトレンドを追うような積極的な取引戦略を行っていたと結論することができる.日系の証券会社の中でも野村証券については超過需要関数の計測が非常に困難であった.これは日経平均株価の水準の上昇以外のその他の要因が大きく影響しているためと思われる.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0288-3457
- CiNii Articles ID : 120005892476
- CiNii Books ID : AN00069955