2020年9月
看護系大学生が在宅医療的ケア児とその家族を理解するための課外活動の要素 地域での交流に参加した学生へのインタビューを通して
育療
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- 巻
- 号
- 67
- 開始ページ
- 41
- 終了ページ
- 49
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本育療学会
目的:地域での交流に参加した看護系大学生へのインタビューを通して、在宅医療的ケア児と家族を理解するための課外活動の要素について検討する。方法:課外活動としての医療的ケア児とその家族を対象とした地域での交流に参加した看護系大学生5名に半構造化インタビューを実施し、質的帰納的に分析した。結果:抽出されたカテゴリーは【医療的ケア児との交流を後押しする力】【医療的ケア児を育てる家族の負担について想像する手段】【医療的ケア児と関わる困難さ】【医療的ケア児と接することで生じた肯定的感情】【家族が普通でいられるための環境】【子どもが主体となる関わり方】の6つであった。結論:学生が在宅医療的ケア児および家族を理解するための課外活動には、(1)教員が学生のイメージの変化や葛藤について認知し、傾聴・受容すること、(2)学生の参加機会を逃さないよう、情報と場を提供すること、(3)子どもへの関わり方やケア方法を具体的に教えられる家族・専門職者の存在、の3つの要素が必要であることが示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1881-5391
- 医中誌Web ID : 2021014311