2004年
Improvement of hyperinflation of the lungs by spa therapy in patients with asthma
J Jpn Assoc Phys Med Balneol Climatol
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- 巻
- 67
- 号
- 4
- 開始ページ
- 195
- 終了ページ
- 201
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11390/onki1962.67.195
- 出版者・発行元
- The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
気管支喘息16例 (喫煙者8例、非喫煙者8例) を対象に、HRCT (high-resolution computed tomography) 上の吸気時における肺の-950 Hounsfield units 以下の%LAA (low attenuation area)、平均CT値、LAAの呼気/吸気比および残気量 (%RV)、拡散能 (%DLco) に及ぼす温泉療法の効果について、喫煙例と非喫煙例で比較検討した。1. 肺の%LAAは、温泉療法により喫煙例、非喫煙例いずれにおいても有意の減少を示した。また、平均CT値は両群とも有意の増加を認めた。2. LAAの呼気/吸気比は温泉療法により非喫煙者では有意の減少を示したが、喫煙者ではほとんど変動は見られなかった。3. 残気量は非喫煙者では温泉療法後有意の減少を示したが、喫煙者では有意の減少は見られなかった。4. DLco値は非喫煙者、喫煙者とも温泉療法による有意の変動は見られなかった。5. %FVC, %FEV1.0値は温泉療法により増加する傾向を示したが有意の差は見られなかった。一方、FEV1.0%値は非喫煙者では温泉療法により有意の増加を示したが、喫煙者では有意差は見られなかった。以上の結果より、喫煙者では末梢肺組織の損傷が非喫煙者に比べより高度であり、温泉療法の効果も限定されやすいことが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11390/onki1962.67.195
- ISSN : 0029-0343
- CiNii Articles ID : 130002045490
- CiNii Books ID : AN00186245