共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年 - 2014年

タイ肝吸虫感染による胆管癌の新規腫瘍マーカーの同定及び検出系の確立

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
5,330,000円
(直接経費)
4,100,000円
(間接経費)
1,230,000円
資金種別
競争的資金

タイ肝吸虫(Opisthorchis viverrini)の感染は胆管癌を誘発する。極めて高い胆管癌の発生率は流行地において保健医療上重要な問題になっている。胆管癌は高悪性度、低生存率の難治性の癌であり、早期発見を可能にする新たな腫瘍マーカーの開発が望まれている。私たちはタイ肝吸虫感染による胆管癌発癌動物モデルの発癌過程にcDNA マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を実施したところ、いくつかのS100ファミリ遺伝子の発現上昇を確認した。本研究はS100ファミリタンパク(S100A2, S100A4, S100A6, S100A8, S100A9, S100A11, S100A13, S100B, S100P)のタイ肝吸虫感染による胆管癌の腫瘍マーカーとしての可能性を検討した。タイ肝吸虫感染による胆管癌動物モデルにおいて、S100A2, S100A4, S100A6, S100A11, S100A13, S100P及びS100Bの発現は発癌の過程に伴って増加した。その中に、S100A4, S100A6, S100A13及びS100Pは発癌の早期に上昇し、発現動態が癌化の病理進行と一致で、有力の早期診断用候補腫瘍マーカーと考えられ

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/24590504.ja.html