2008年
火葬炉から排出される有害物質の実態調査とその抑制対策
環境工学研究論文集
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- 巻
- 45
- 号
- 開始ページ
- 427
- 終了ページ
- 434
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11532/proes1992.45.259
- 出版者・発行元
- Japan Society of Civil Engineers
火葬場から排出される有害物質の実態を調査し, 排出抑制策を検討することを目的とし, 4箇所の火葬炉にて, 排ガスや灰中の塩素化・臭素化ダイオキシン類, 水銀, 六価クロムなどの測定を行った. その結果, 排ガス中ダイオキシン類は, 算術平均で0.42ng-TEQ/m3N (O212%換算) であり, この結果から, 排出インベントリーは最大1.1g-TEQ/年と試算され, 現在の試算値の1/5程度まで低減されていると推定された. 排ガス中水銀は, JIS法ではほとんどが定量下限以下であったが, 形態別水銀連続分析では過去の調査と同様に歯科アマルガム由来と考えられるHg0が大きな寄与を占めることが確認された. 灰中の重金属は, 全試料で六価クロムの溶出量が, 土壌環境基準の180-1200倍となり対策が必要であると考えられた.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11532/proes1992.45.259
- ISSN : 1341-5115
- CiNii Articles ID : 130003949601