2003年
近畿大学におけるIMRT(Intensity Modulated Radiation Therapy)の精度保証
The Journal of JASTRO
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- 巻
- 15
- 号
- 1
- 開始ページ
- 29
- 終了ページ
- 36
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11182/jastro1989.15.29
- 出版者・発行元
- Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
当院では2000年12月より頭頸部腫瘍ならびに頭蓋内腫瘍に対して強度調放射線療法(Intensily Modulated radialion therapy, IMRT) の臨床応用を開始した.当院でのIMRTにおけるquality assurance (QA) の現状を報告する.IMRTは, 4MV X線を用いたdynamic multi-leaf collimator IMRTを用い, 治療計画は, inverse planningで行っている.最適な治療計画の決定は, 複数のプランを立てて検討するため約2日を必要とし, ファントムによる各ビームならびに総ビームの線量測定, アイソセンタの設定に約3日を要する. 線量プロファイルにおける計算値との誤差は; ほぼ2mm以内とよく一致した. 出力測定においては実測値が計算値より低くなる傾向を示した, IMRTのQAではMLCの位置精度が最も重要となる. 当院では, 半導体プロファイラーを用いて, 始業前ば全ビームの線量プロファイルの測定を行い, 線量プロファイルの変紀の確認を行っている.また, 週1回のフィルム法でMLC位置精度確認を行っている, この方法は, 0.2mmのMLC位置変化の認識が可能であり精度が高い. QAプロトコルはIMRTを安全に遂行するために重要であり, わが国でのIMRT統一QAガイドラインの作成が急務と考えられる.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11182/jastro1989.15.29
- ISSN : 1040-9564
- CiNii Articles ID : 130003997855