2014年4月 - 2017年3月
東南アジアにおける農林業と環境の両立にむけた生態系サービス支払いの制度設計
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
インドネシアやフィリピンでは急激な人口増加に対応するため食糧増産を急ピッチで進めたが、生態系の劣化や災害リスクを高めた。農業の作物生産と生態系サービスの保全を両立させるための経済手法として、生態系サービスを受益者から提供者に支払う「生態系サービス支払い」(PES)があり、この実証研究をスマトラ島ランプン州のスカンプン集水域およびフィリピン・ルソン島・ラグナ湖集水域で実施した。研究の結果、①PESの実施により農地からの土壌・栄養塩流出が大幅に削減されること、②PESによる経済的な支援が農家の保全活動を大きく後押しすること、③環境認証制度がPESの普及に貢献しうることなどを明らかにした。
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- 課題番号 : 26281052
- 体系的課題番号 : JP26281052