2019年4月 - 2024年3月
半翅系昆虫の全形態学:ゲノム系統の検証と新奇形質の進化プロセス解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
引き続きコロナの制限はあったが,過去に蓄積したサンプルと,国内数カ所でのサンプリングで得られた試料を基に研究を進めた.
チャタテムシの頭部形態,胸部形態,交尾器形態のマイクロCTによる解析は順調に進んでおり,このうちいくつか(チャタテムシの胸部筋肉相,チャタテムシの雌交尾器の相同性)は延長期間中に投稿にまで至っている.また,チャタテムシの頭部構造に関しては,ドイツのイェナ大学との共同研究として今年度スタートした.ほかにも,半翅系昆虫全体の胸部形態の解析,シラミの微細構造の解析が進行中である.
アメリカとの半翅系昆虫のゲノム解析プロジェクトも順調に進んでおり,チャタテムシの大規模ゲノム系統論文と,チャタテムシのミトコンドリアゲノム解析の論文が,延長期間中に投稿に至っている.
出版に至った成果は,アフリカの特異的な形態を示すチャタテムシの系統学と形態学,多様性を遂げたチャタテムシの一群の分類学と交尾器形態,シラミの形態と分類,原始的なチャタテムシの化石の新種記載と形態解析が挙げられる.本研究課題の書くとなる成果ではないが,原始的な直翅系昆虫の系統解析,形態解析,生物地理解析の成果も出版した.直翅系昆虫は本研究課題の遂行にあたって外群として用いる群であり,この成果も最終的な解析に大きく影響してくる.
複数の国際学会での発表も予定していたが,いずれも中止または延期となったため,期間中にこれらを行うことはできなかった.
チャタテムシの頭部形態,胸部形態,交尾器形態のマイクロCTによる解析は順調に進んでおり,このうちいくつか(チャタテムシの胸部筋肉相,チャタテムシの雌交尾器の相同性)は延長期間中に投稿にまで至っている.また,チャタテムシの頭部構造に関しては,ドイツのイェナ大学との共同研究として今年度スタートした.ほかにも,半翅系昆虫全体の胸部形態の解析,シラミの微細構造の解析が進行中である.
アメリカとの半翅系昆虫のゲノム解析プロジェクトも順調に進んでおり,チャタテムシの大規模ゲノム系統論文と,チャタテムシのミトコンドリアゲノム解析の論文が,延長期間中に投稿に至っている.
出版に至った成果は,アフリカの特異的な形態を示すチャタテムシの系統学と形態学,多様性を遂げたチャタテムシの一群の分類学と交尾器形態,シラミの形態と分類,原始的なチャタテムシの化石の新種記載と形態解析が挙げられる.本研究課題の書くとなる成果ではないが,原始的な直翅系昆虫の系統解析,形態解析,生物地理解析の成果も出版した.直翅系昆虫は本研究課題の遂行にあたって外群として用いる群であり,この成果も最終的な解析に大きく影響してくる.
複数の国際学会での発表も予定していたが,いずれも中止または延期となったため,期間中にこれらを行うことはできなかった.
- ID情報
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- 課題番号 : 19H03278
- 体系的課題番号 : JP19H03278
この研究課題の成果一覧
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論文
8-
Zootaxa 5424(1) 127-135 2024年3月12日 査読有り
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Insects 14(3) 267-267 2023年3月8日 査読有り最終著者
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Fossil Record 26(1) 27-38 2023年1月13日 査読有り筆頭著者責任著者
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Japanese Journal of Systematic Entomology 28(2) 346-351 2022年12月30日 査読有り筆頭著者責任著者
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Acta Entomologica Musei Nationalis Pragae 61(2) 375-426 2021年10月19日 査読有り筆頭著者責任著者
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Japanese Journal of Systematic Entomology 26(1) 138-143 2020年6月30日 査読有り筆頭著者責任著者
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Zootaxa 4768(2) 271-281 2020年5月1日 査読有り筆頭著者責任著者
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Acta Entomologica Musei Nationalis Pragae 59(2) 381-390 2019年12月1日 査読有り筆頭著者責任著者
講演・口頭発表等
2-
日本昆虫学会第83回大会 2023年9月16日 日本昆虫学会
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日本昆虫学会第79回大会 2019年9月