共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

「地方消滅」言説下における、脱「選択と集中」型まちづくり形成過程に関する比較研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K04132
体系的課題番号
JP17K04132
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究は、ワンショットサーベイにならず、長期間に関わる継続した調査により、地域社会の変化を明らかにすることを目指している。本年度は、多忙につき、参与観察を行うために日程が取れなかったために、期間延長を申請しました。そのため、当初の目的から比べると一部の研究しか進めることができませんでした。
ただし、インバウンド観光研究として、新たに、クルージング研究を開始することができた。大阪港ー釜山を結ぶパンスターを事例とした研究を開始した。現在、大阪港ー釜山を結ぶパンスターは韓国人の利用が中心であり、日本人の利用客増大を目指している。クルージングブームが世界的な潮流になる中で、どのようにこの路線が展開してゆくのかを研究しようと考えている(ただし、現在はコロナ問題のために本年度の研究は一旦中止している)。
これまで継続している滋賀県長浜市では、駅前の再開発に続き、中心市街地の再開発事業の工事が始まり、加えて、中心市街地周辺部の市役所および新しい公共施設(図書館や子ども向けの福祉関連)の再開発が完了し、これまでの伝統的なまちなみを中心としたリノベーションによるまちなかの風景から、再開発中心のまちなみへと変わってきていた。まちづくり会社の先駆けである第三セクター黒壁であるが、スタートアップを支えた地元の中心人物は役員を退き、新たな外部の人間や行政メンバーが占めるようになった。これまで民間主導のまちづくりとして位置づけられていた長浜であるが、徐々に行政のかかわりが、大きくなっているようである。これは必ずしも長浜だけの傾向ではないと思われる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K04132
ID情報
  • 課題番号 : 17K04132
  • 体系的課題番号 : JP17K04132