MISC

2009年11月

早期胃癌術後に発生した臍転移(Sister Mary Joseph's nodule)の1例

日本臨床外科学会雑誌
  • 榎本 浩士
  • ,
  • 上野 正闘
  • ,
  • 高山 智燮
  • ,
  • 松本 壮平
  • ,
  • 若月 幸平
  • ,
  • 中島 祥介

70
11
開始ページ
3309
終了ページ
3314
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3919/jjsa.70.3309
出版者・発行元
日本臨床外科学会

症例は76歳,男性.平成19年4月早期胃癌fStageIB(T1(SM massive),N1,H0,P0,M0)に対して当院当科で幽門側胃切除術施行.以後外来通院中であった.平成19年10月から腫瘍マーカー(CEA,CA19-9)の上昇を認め化学療法を開始.一時腫瘍マーカーは,正常になっていたが,平成20年8月頃から上昇.同時期から臍部に径2cmの腫瘍が出現.悪臭を伴う浸出液を認めるようになった.CT,PETにて多臓器転移を認めないため,孤立性転移として臍腫瘍摘出術を行った.内臓悪性疾患の臍転移は,Sister Mary Joseph's nodule(以下SMJN)と言われ,予後不良で発見から死亡まで1年以内との報告も多いが,原発巣および臍転移部の外科的切除で予後が改善されたという報告もある1).早期胃癌術後にSMJNを認めることは非常に稀であり,文献的考察を加え報告する.(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3919/jjsa.70.3309
ID情報
  • DOI : 10.3919/jjsa.70.3309
  • ISSN : 1345-2843
  • 医中誌Web ID : 2010054777

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