2009年7月
The House of the Seven Gablesにおける結婚制度と財産-コミュニタリアン・ネットワークにおけるフリー・ラヴ
『アメリカ文学評論』,筑波大学アメリカ文学会
- 巻
- 号
- 第21号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 14
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 筑波大学アメリカ文学会 ; 1978-
1840年代から50年代にかけてアメリカ合衆国では,既存の結婚制度を批判的にとらえるフリー・ラヴという言葉で括られる思想が一部に流行し,その思想は同時代のユートピア思想を信奉する人々が共有していた。Nathaniel Hawthorneの『七破風の家』では,19世紀半ばのフリー・ラヴ思想的見解を登場人物の描写から読み取ることができる。本論ではこの作品中突然現れる幸福な結末について,フリー・ラヴという文脈から検討する。そして,フリー・ラヴ思想流行の背景を成した新興ミドル・クラスの社会改革を望む革新的思想とrespectabilityを求める指向という相矛盾する要素こそが,この作品に幸福な結末をもたらせたことを検証した。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40020241128
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00012288
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/025867342
- ID情報
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- ISSN : 0911-8810
- CiNii Articles ID : 40020241128
- CiNii Books ID : AN00012288