2008年4月 - 2010年3月
高自発運動ラットを用いたモノアミンによる自発運動及び内臓脂肪量調節機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
- 課題番号
- 20700551
- 体系的課題番号
- JP20700551
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,290,000円
- (直接経費)
- 3,300,000円
- (間接経費)
- 990,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究では私達が確立した高自発運動性を示すモデル動物SPORTS (Spontaneously-RunningTokushima-Shikoku) ratを用いて、このモデルラットが有する高モノアミン状態が内臓脂肪量の調節に関与するかどうか、またその詳細な調節機構を検討した。SPORTS ratは対照ラットと比して、耐糖能が有意に高く、さらに体重増加と内臓脂肪量・脂肪サイズが顕著に低かった。これは、SPORTS ratの脂肪細胞においてβ-adrenergic receptor-AMP-activated protein kinase (AMPK)の経路が活性化され、脂肪合成に関わるacetyl-CoA carboxylase(ACC)活性を抑制している可能性が考えられた。私達はこれまでに、高モノアミン状態がSPORTS ratの高自発運動性に関与していることを報告してきたが、本研究結果より、モノアミンが自発運動の調節だけでなく、内臓脂肪量の調節に関与している可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 20700551
- 体系的課題番号 : JP20700551