2021年10月1日
河川越水を検知するリアルタイム水位検知杭の提案
ユビキタスコンピューティングシステム (UBI)
- 巻
- 2021-UBI-71
- 号
- 2
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 5
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 会議報告等
- 出版者・発行元
- 電子情報通信学会
近年,不規則気象により甚大な自然災害などで堤防決壊,土砂崩れなどが多発し甚大な被害が出ている.その中で主な被害の原因は,水により引き起こされることが多い.河川などでは,決壊などの前段階で越水が起こる.したがって,越水が始まったことを検知することができれば,早めに避難を始めることができ,人的被害を最小限に抑えることができる.そこで,本稿ではセンサ杭での越水検知システムを提案する.堤防などの堤防に杭を打ち込み,防水気圧センサを用いて水位を計測する.その計測値を LTE 回線でサーバに送信し,越水とそのレベルを検知,ユーザに知らせるシステムを開発した.この提案システムの評価の予備実験としての水位センシングの実験を行い,越水の検知及び水位状況の報告が行えることを確認した.