共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

安心・安全を実現する蓄光布の災害を想定した視界不良時における視認性に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)
  • 竹本 由美子、小野寺美和、谷明日香

課題番号
20K02351
体系的課題番号
JP20K02351
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

当該年度は、分光放射照度計及LEDCube&Navigatorを使用し、日常の各種光源を照射した場合の視認性評価を被験者に対しておこない、主観的データを得ることを計画していた。だが、コロナ禍における感染対策のため他の研究や授業との兼用である暗室の使用時間が限られたことで、照明シミュレート装置で再現した日常の各種光源を蓄光布に照射した時のりん光輝度の測定に遅れが生じたため、まずはそれらの研究を継続して実施し、次年度に向けて主観的データを得るための準備をおこなった。また、照明シミュレート装置による蓄光布のりん光輝度測定は、蓄光布がりん光しない状態から実施可能になるため、1サンプルの測定にかなり時間を要すため、測定工程や実験条件の見直しをおこなった。また、暗室の利用が今後も制限されることを見越して、VR機器の活用も検証した。暗所の映像を用いたVRによる実験は、今までにない試みであることから、まずは実際に実験が可能かどうか、暗所にて燐光する蓄光布の映像などを準備し検証した。
そのほかに、蓄光布の暗所における蓄光機能を利用した文字識別の有効性の検証と、立体的活用による高視認性と燐光輝度の持続性の改善を試みるため、りん光する文字や立体的に蓄光布を活用した場合の視認性および持続性も、被験者に評価してもらう準備を進めていた。だが、前述のとおり暗所として利用予定であった暗室の使用時間が限られていたため、これらの実験も延期となった。
当該年度は、今後の実験を進めるための試料作成や実験装置の準備、実験条件や方法の見直しとVR機器を活用した検証および確認をおこないながら、次年度に向けて実施できる実験環境を整備した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K02351
ID情報
  • 課題番号 : 20K02351
  • 体系的課題番号 : JP20K02351