共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

造血器悪性腫瘍患者を対象とする質問促進プログラムの開発と有用性の検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
19H03932
体系的課題番号
JP19H03932
配分額
(総額)
8,190,000円
(直接経費)
6,300,000円
(間接経費)
1,890,000円

文献調査の結果、造血器悪性腫瘍患者の治療選択に関わる意思決定場面において、患者が情報を理解することの困難さ、医療者とのコミュニケーションの不十分さ、予後情報に関する患者と医師の認識の乖離など、意思決定に関わる問題が再確認された( LeBlanc TW 2017, Loh KP 2020)。骨髄異形成症候群の患者を対象としたQPL、慢性骨髄性白血病患者の服薬アドヒアランス向上を目指した(QPLを含む)モバイル介入の先行研究はあるものの(Mancini J 2015, Pereira-Salgado A 2017)、いずれもopen試験により有用性や実施可能性を検証するにとどまっていた。本研究の主な対象として想定している(急性)白血病患者、悪性リンパ腫患者を対象としたQPLは見られなかった。また、治療選択や治療継続に伴う造血器悪性腫瘍患者の不安や情報ニーズに関する海外の調査研究は散見されるものの (Booth A 2019, Crawford R2020)、日本での調査は存在しなかった。
そこで、日本の造血器悪性腫瘍患者の意向を反映したQPLを作成するため、当初の計画を一部変更し、既存データの分析を追加することとした。具体的には、日本の造血器悪性腫瘍患者の意思決定場面の特徴や、意思決定場面で頻繁に生じる問題や課題を明らかにすることを目的に、日本の造血器悪性腫瘍患者をケアする看護師10名を対象としたインタビューデータ(研究代表者が過去に実施したもの)について、意思決定場面に注目した質的内容分析を実施した(現在継続中)。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H03932
ID情報
  • 課題番号 : 19H03932
  • 体系的課題番号 : JP19H03932