Misc.

Jun, 2003

【好中球と皮膚疾患】好中球と炎症

Derma.
  • 松川 昭博

Volume
Number
75
First page
1
Last page
7
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
(株)全日本病院出版会

生体に微生物の侵入などの異変がおこると,好中球はただちに内皮細胞間隙を割り込んで血管外へ遊出し,局所に浸潤する.浸潤した好中球は微生物を認識・貪食し,その酸素依存性及び非依存性の殺菌機構により消化する.即ち,好中球浸潤は炎症反応で最も顕著な細胞反応であり,浸潤した好中球は一次生体防御系の上で中心的な役割を担っている.しかし,活性化された好中球から放出される種々の因子は必然的に正常なホストの組織傷害をも伴う.このように,本来は防御系に働く炎症反応が自己組織の傷害を量的・時間的に過剰に引き起こす場合,医学的には病的現象としての「炎症」ととらえられ,治療の対象となる

ID information
  • ISSN : 1343-0831
  • Ichushi Web ID : 2004008733

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