2014年9月
however は「≪逆接≫の接続詞」なのか?:but との比較から
『英語教育』
- 巻
- 63
- 号
- 6
- 開始ページ
- 24
- 終了ページ
- 25
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 大修館書店
「しかし」と訳出される however は伝統文法で副詞とされてきたが、昨今では逆接の接続詞として分類する辞書もある。この問題を歴史的に考察すると、however は「譲歩の副詞節をみちびく接続詞」ではあるものの、「逆接の接続詞」ということは決してできないことがわかる。副詞節の節頭にあった however が単独で残留したものが「しかし」の意の however であり、その副詞性ゆえに「しかし」の意の however は、文中にも文尾にも置けるのだということを本論では論じている。