Presentations

May, 2017

Construction of the culture experiment of food poisoning bacteria by using stamp medium

Abstracts of Annual Congress of The Japan Society of Home Economics
  • YOSHIMATSU Shiori
  • ,
  • NOGUCHI Ayaka
  • ,
  • KUSUHASHI Yoko
  • ,
  • OKAMOTO Takeaki

Language
Japanese
Presentation type
Poster presentation

目的 食中毒菌を選択的に培養できるフードスタンプを用いた培養実験において,食中毒菌の採取に適切な時期や食品などは明らかになっていない.そこでフードスタンプを用いた食中毒菌培養実験を構築し,その実験を取り入れた実践授業を実施することで,教育効果や食中毒菌培養実験の有用性を検討することを目的とした.<br>方法 食中毒菌を採取する食品を6種類選定し,8~12月の間に毎月,フードスタンプを用いて採取・培養実験を行うことで,培養実験に適する採取時期や食品群を検討した.得られた結果をもとに,実践授業を構築し,愛媛県立M高校理数科36名を対象に実施し,授業前後のアンケートによって教育効果や有用性を検討した. &nbsp;<br> 結果 食中毒菌培養実験には,気温が20℃以上ある1学期後半から2学期前半が良いと考えた.また,モヤシから大腸菌・大腸菌群,鶏ミンチからサルモネラ,アサリから腸炎ビブリオが一定量採取できることを確認した.さらに,食中毒予防法における加熱の重要性を示す実験において,加熱時間よりも,加熱温度を変化させる方が,コロニー数の減少を観察しやすいことが分かった.以上の実験結果を用いた実験授業を実践すると,食中毒菌や食中毒予防の三原則の認知度が向上し,食中毒予防法の実践意欲も高まった.授業後に実施したアンケートでは,フードスタンプに対して生徒全員から「面白かった」「分かりやすかった」と回答され,フードスタンプに対して高評価であることが確認された.

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URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005790796