論文

査読有り
2005年

利益集団の発言が住民投票に及ぼす影響

土木学会論文集
  • 羽鳥剛史
  • ,
  • 小林潔司

No.774
IV-66
開始ページ
131
終了ページ
146
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2208/jscej.2005.779_131
出版者・発行元
公益社団法人 土木学会

住民がプロジェクトに関して完全な情報を有さない場合や利益集団がプロジェクトについて自由に発言する場合には, 住民投票による社会的決定の結果が本来あるべき社会的決定の結果とは異なる結論を導く可能性がある. 本研究では, 利益集団の発言が住民個人のプロジェクトの是非をめぐる判断に影響を及ぼすメカニズムを不完備情報ゲームを用いて分析する. その結果, 住民が利益集団の発言の信頼性を発言者の熱意により判断する場合, 住民投票に先駆けて特定の利益集団のみが発言し, プロジェクトの是非に関する社会的意思決定をゆがめる可能性があることを明らかにする. その上で, 本研究では住民投票制度が有する問題点を克服する可能性について理論的に考察する.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2208/jscej.2005.779_131
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10013712426
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10014020
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/7228889
ID情報
  • DOI : 10.2208/jscej.2005.779_131
  • ISSN : 0289-7806
  • CiNii Articles ID : 10013712426
  • CiNii Books ID : AN10014020

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