共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2022年3月

中国新出土文献から見る「故事」の変遷と展開

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
16K16701
体系的課題番号
JP16K16701
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

1.新出土文献の研究:以前より取り組んでいる北京大学蔵西漢竹書『周馴』の研究成果の中国語版が、中国の出土文献専門の研究機関「武漢大学簡帛研究中心」の学術雑誌『簡帛』の第18輯に掲載されることとなった。
2.研究の整理・紹介:中村未来氏(福岡大学講師)、海老根量介氏(東京大学助教)とともに、2016年から2017年までに日本で発表された新出土文献研究の成果の概要をまとめ、『簡帛』第17輯に発表した。範囲は戦国時代から三国呉の「簡帛」に限り、戦国秦漢全般にわたる研究を草野が、楚簡・秦簡の研究を中村氏が、帛書・漢簡・呉簡・晋簡の研究を海老根氏が担当した。本事業によって、国外の研究者に日本の研究に関する情報を提供することができた。また、自らの研究にも大いに役立つものとなった。
3.著書の刊行:単著『墨子』(角川ソフィア文庫、ビギナーズ・クラシックス中国の古典)が刊行された。本書は『墨子』の抄訳書であり、一般の読者に理解できるように配慮し、『墨子』を篇の順に訳していくのではなく、八つのテーマに分けて再構成した。また、「『墨子』に関わる新資料」の項目を設け、新出土文献の発見が中国古代思想史研究に与えた影響や、上博楚簡『鬼神之明』などの『墨子』に関わる新出の竹簡資料について解説を加えた。
なお、2018年10月から2019年3月まで、産前産後の休暇取得に伴い、研究を一時中断、補助事業期間を2021年3月まで延長した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K16701
ID情報
  • 課題番号 : 16K16701
  • 体系的課題番号 : JP16K16701

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

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