MISC

2016年

被災者の生活支援のための方法論に関する考察――地域福祉コーディネーターによる支援構造に着目して――

社会福祉学
  • 大島 隆代

57
2
開始ページ
68
終了ページ
80
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.24469/jssw.57.2_68
出版者・発行元
一般社団法人 日本社会福祉学会

<p>本研究では,災害による被災地にて生活支援に関わる支援者が,被災者の個別支援と被災地における地域支援の両方を視野に入れて実践するにあたり用いている視点および方法から,支援の構造について考察している.東日本大震災後に,被災地の社会福祉協議会に配置された地域福祉コーディネーターへのエスノグラフィックな関わりの中でインタビューを実施し,調査データを分析した.結果,地域福祉コーディネーターは,ほかの専門職とは違った視点を持ちつつ,支援の方法を開発していることが明らかになった.また,自らの立場や地域特性などを考慮しながら,地域を意識した個別支援の考え方を構築していた.地域という全体と諸個人の両方を視野に入れる実践の方法論は,今までの研究でいくつか示されてきているが,彼らにはそれらを再構築することが求められたのであった.このことにより,既存の方法論を,より現場が使いやすいように提示する必要性が示唆された.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.24469/jssw.57.2_68
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007592818
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00314800
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/027632751
ID情報
  • DOI : 10.24469/jssw.57.2_68
  • ISSN : 0911-0232
  • CiNii Articles ID : 130007592818
  • CiNii Books ID : AN00314800

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