共同研究・競争的資金等の研究課題

2010年1月 - 現在

フィリピン社会の貧困削減と企業連合財団「PBSP」の活動と役割:途上国貧困削減のCSRモデルとなりうるか?

その他の研究制度  

資金種別
競争的資金

フィリピン企業連合財団(PBSP)は、企業連合による貧困削減に大ききく寄与する実績を残している。1970年に50社の協働で創設されて以来、2007年現在、238社が加盟し、全国3000団体以上の住民組織等に100億円以上の支援と、地方行政やNGOを巻き込む独自の総合社会開発事業を行い、その裨益世帯数は285万世帯を超えている。さらに、PBSPは、フィリピンの経済界にMDGs達成に向けての参加を呼びかけ、貧困削減および社会開発における経済界のリーダー的役割を果たしている。本研究は、AIICメンバーとフィリピン側研究者と共同で、PBSPのメカニズム、メンバー企業およびパートナー企業との関係、事業現場で構築してきた社会関係資本、企業連合としてのCSRのあり方に焦点を当て、その成功要因とさらなる発展のための課題を分析するものである。また、他の途上国でのCSRに適用できるか提言書としてまとめることも計画。