1999年
心的ストレスとNK細胞活性及び踵骨骨密度(DXA,超音波法)
女性心身医学
- 巻
- 3
- 号
- 1
- 開始ページ
- 46
- 終了ページ
- 52
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.18977/jspog.3.1_46
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本女性心身医学会
17名の健常若年女子に関して、超音波法及びDXA法で踵骨骨密度測定を行うとともに、ストレス負荷前後でのNK細胞活性を調べた。また24項目からなる食・対人行動調査を施し、対人敏感得点を抽出した。ストレス負荷前後でのNK活性の差の比は、対人敏感得点が高い者で大きくなり、対人ストレスに敏感なものでNK活性は低下傾向を示した。超音波法による踵骨超音波伝導速度(SOS)及びDXA法骨塩量(BMD)は、NK活性差の比が大きくなる者で規準値からみて、低下する傾向を示した。上記から、抑うつ親和性の高い者では、ストレス負荷後に免疫能が低下しやすく、またこの低下の原因となる副腎皮質ホルモンが高い値を示すことが報告されていることから、骨量の低下が生じやすいことが示唆された。女性のライフサイクルを通じてのストレス対処技能の獲得が骨組髭症予防に効果的である。
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- DOI : 10.18977/jspog.3.1_46
- CiNii Articles ID : 110004012481