共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

古墳時代の馬飼いに関する動物考古学的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
17K13569
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

本研究は、形態学的および安定同位体分析の複合的な検討を要として、「馬飼い」の実像に迫ることを目的としており、2018年度は本研究の2年目となる。今年度の実績は、河内の牧の推定地として有力視される蔀屋北遺跡から出土した馬歯の安定同位体分析の結果が得られた。その結果は、河内の牧におけるウマの繁殖、飼育、管理、移動、食性など、馬飼い集団がどのようにしてウマを飼っていたのかのみならず、ウマの増殖に関する他地域との連携関係などの解明にも視野が広げられる情報が得られた。また、研究協力者の協力によって、馬飼いに関する研究会を開催した。河内の馬飼いに関連する日下遺跡から出土した埋葬馬の年代測定の結果および考古資料の年代観の複合的検討、馬飼い集団の調整の検討を行い、協力者との情報共有ができた。さらに、畿内周辺地域の馬利用について紀伊の馬利用について、畿内の馬飼い、王権、周辺地域における馬利用の実態把握の総合的検討を試みるための基礎情報の共有ができた。

ID情報
  • 課題番号 : 17K13569