2006年
マスト細胞活性化機構の解析を中心としたアレルギー疾患に及ぼすコプラナーPCBsの影響(麻布大学ハイテク・リサーチ・センター研究プロジェクト)
麻布大学雑誌
- ,
- ,
- 巻
- 13
- 号
- 開始ページ
- 309
- 終了ページ
- 312
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 麻布大学
マスト細胞は,自然免疫および適応免疫において様々なメディーターを放出することにより細菌感染免疫応答関与している。PCB126のマスト細胞免疫応答に対する影響を調べるため,PCB126前処理マスト細胞におけるLPS刺激によるサイトカイン誘導能とその関連分子について検討した。LPS刺激によりマスト細胞は前炎症性サイトカイン,ケモカインの遺伝子および蛋白発現が上昇するが,PCB126で前処理されたマスト細胞ではその発現が阻害された。Cq1はPCB126特異的にマスト細胞内で強く誘導された。Cq1蛋白の作用機序がNFκBを利用することから,PCB126によるLPS刺激後のマスト細胞サイトカイン産生抑制はNFκBにおける競合による可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 1346-5880
- CiNii Articles ID : 110006391542
- CiNii Books ID : AA11561468