1993年
イオノフォアの十二指腸内投与が去勢牛の代謝に及ぼす影響
日本畜産学会報
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- 巻
- 64
- 号
- 1
- 開始ページ
- 54
- 終了ページ
- 59
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2508/chikusan.64.54
- 出版者・発行元
- Japanese Society of Animal Science
十二指腸にカニューレを装着した体重約250kgのホルスタイン種去勢牛4頭をを用いて2回の試験を行ない,モネンシンNa (MN),サリノマイシンNa (SL)およびラサロシドNa (LA)がルーメン発酵とは無関係に牛の代謝に影響を及ぼす可能性について検討した.供試牛には8:30時に飼料を給与し,9:30時に試験1では各20mg,試験2では各50mgのイオノフォアをそれぞれエタノール2または3mlに溶解して投与した.対照としては同量のエタノールのみを投与し,いずれの試験も4×4ラテン方格法の要領で1日置きに4処理を反転した.投与前15分から投与後240分まで経時的に頚静脈血を採取し,グルコース,遊離脂肪酸(NEFA)およびNa, K, Ca, Mg,無機P濃度を測定した.その結果,20mg投与時は対照と比較して何らの変化も生じなかったが,50mg投与時にはMNの投与によってNEFA濃度が有意に低下し,LA投与後も同様の傾向が認められた.しかしグルコースやミネラル濃度には変化がなく,SLの投与はNEFA濃度を含めて影響を及ぼさなかった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2508/chikusan.64.54
- ISSN : 1346-907X
- CiNii Articles ID : 130000750405
- CiNii Books ID : AN00195188