大学の全入時代が叫ばれて久しい現在、専門書に記述されている日本語の読解力や理解力の低下が看過できない問題となっている。医療・福祉系の分野では、高校までに学ぶ常用漢字以外のいわゆる常用外漢字も使用される。そのため、漢字教育に関する副読本を作成し、医学用語に関する漢字の導入を行っている。しかし、これだけでは十分でないことが、医学用語の表記に関する調査を行った結果判明した。今後の漢字教育に向けて、副読本の増補と補助教材の作成を行うことを今後の課題とする。