論文

2006年1月31日

新しい自己意識的感情尺度の開発

パーソナリティ研究
  • 菊池 章夫
  • ,
  • 有光 興記

14
2
開始ページ
137
終了ページ
148
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2132/personality.14.137
出版者・発行元
日本パーソナリティ心理学会

628名の大学生の回答をもとに確認的因子分析を繰り返すことで,6つの自己意識的感情(対人的負債感・個人的苦痛・恥・罪責感・役割取得・共感的配慮)を測定する12シナリオ(場面)・72項目からなる尺度(KA-JiKoKan-12)が構成された.この尺度の信頼性は,α係数・再テスト信頼性係数とも十分なものであった.その妥当性は,これらの感情に対応あるいは関連する他の特性的尺度(罪悪感喚起状況尺度・状況別羞恥感情質問紙・対人的反応性指標・心理的負債感尺度)および行動指標(攻撃性質問紙・向社会的行動尺度)との関係を分析することで検討された.得られた結果はいずれもおおむね満足すべきもので,この尺度が十分な妥当性を持つことを示していた.「全体的考察」では,こうした結果を背景にして,シナリオ方式の利点や問題点,この尺度が測定している感情の性質,弁別的妥当性の問題などが論じられた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2132/personality.14.137
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004353356
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11873802
ID情報
  • DOI : 10.2132/personality.14.137
  • ISSN : 1348-8406
  • CiNii Articles ID : 110004353356
  • CiNii Books ID : AA11873802

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