2020年11月
【慢性腎臓病・透析患者の酸化ストレス-最新知見と治療展開】慢性腎臓病の病態と酸化ストレス 腎臓リハビリテーションと酸化ストレス
臨床透析
- ,
- 巻
- 36
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1553
- 終了ページ
- 1557
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)日本メディカルセンター
<文献概要>慢性腎臓病(CKD)は,活性酸素種の産生が亢進し,抗酸化作用の低下が認められ,慢性的な酸化ストレス亢進状態となっている.運動は,酸化ストレスを増加させるが,適切な運動は活性酸素種生成を減弱させ,酸化ストレス耐性を上昇させる.透析患者や保存期慢性腎不全患者において,急性運動は酸化ストレスマーカーを増加させる一方で,長期にわたる適度な運動は,酸化ストレスマーカーが減少することが示唆されている.透析患者や保存期CKD患者に対して適切な運動療法を実施することは,全身の酸化ストレスを改善し,身体機能や運動耐容能の維持・改善につながる.
- ID情報
-
- ISSN : 0910-5808
- eISSN : 2433-247X
- 医中誌Web ID : 2021076544