共同研究・競争的資金等の研究課題

2011年5月 - 2014年3月

ポリ酸共存下でのマイクロ波照射によるセルロース性資源の物質変換とその応用

日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

配分額
(総額)
3,400,000円
(直接経費)
2,380,000円
(間接経費)
1,020,000円
資金種別
競争的資金

申請者は、最近、セルロースを水に分散させ、ポリ酸の一種であるケイ酸タングステンを共存させた状態でマイクロ波を照射すれば、わずか数分という短時間でセルロースの結晶性が低下するとともに選択的にグルコースが生成すること、および、条件を変化させればフルフラールやレボグルコサンといった燃料あるいは有価物が得られることを見出した。この反応系は、ポリ酸という機能触媒による効果が大きいと考えられる。本研究では、上記反応系におけるケイ酸タングステンの役割を明らかにするとともに(Ⅰ)電磁気学的手法(マイクロ波)による機能触媒の制御、(Ⅱ)電気化学的手法による機能触媒の制御、および(Ⅲ)光学的手法による機能触媒の制御に関する試みについて、セルロースの分解による有価物の生成を中心に検討を行う。