2021年8月
急性難聴から診断に至った多発性硬化症の1例
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
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- 巻
- 93
- 号
- 9
- 開始ページ
- 759
- 終了ページ
- 764
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)医学書院
27歳男性。突然の左難聴、左耳鳴、浮動感を主訴に近医の耳鼻咽喉科を受診し、左高度感音難聴を指摘された。プレドニゾロンの内服を受けるも改善せず、当科へ紹介となった。初診時、純音聴力検査では右側は8.8dB、左側は全聾であったが、歪成分音響反射は両側とも反応良好であった。頭部MRI所見より多発性硬化症と診断され、第4〜6病日にメチルプレドニゾロンを投与し、第7病日よりプレドニゾロンの内服を継続した。更に免疫吸着療法を第10、15、17病日に施行した結果、発症1年経過で聴力は著明に改善したが、軽度の左耳鳴が残存している。
- ID情報
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- ISSN : 0914-3491
- eISSN : 1882-1316
- 医中誌Web ID : 2021308025