MISC

2018年

光による内シャント透視イメージングに関する基礎的検討~血管狭窄部の描出に関する検討~

生体医工学
  • 神山 英昇
  • ,
  • 北間 正崇
  • ,
  • 清水 久恵
  • ,
  • 山下 政司
  • ,
  • 小島 洋一郎
  • ,
  • 奥山 豪
  • ,
  • 菊池 明泰
  • ,
  • 清水 孝一

56
0
開始ページ
S85
終了ページ
S85
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11239/jsmbe.Annual56.S85
出版者・発行元
公益社団法人 日本生体医工学会

<p>人工透析療法では,治療に必要な高血流量を確保するため動,静脈を吻合した内シャントが一般的に不可欠である.しかし,この血管部は種々のストレスにより狭窄や閉塞を生じやすく,日常的な管理が重要となる.これに対し我々は,近赤外光を用いた透視法により非侵襲で定量的に内シャントの内径を観測可能な内シャント光イメージングの実現に向け検討を行ってきた.これが実現すると,血管内径の継続的計測と経過観察による狭窄・閉塞の早期発見や長期管理につながる.これまでの検討では,生体体模擬試料を用いた実験を通して提案手法の有用性を証明してきた.しかしこれまでの検討は,血管内径が一様な場合のみのものであった.内シャントの狭窄は局所的に発生する場合が多く,状態も患者毎に様々であるため,血管内径は通常一様ではない.そこで本研究では,臨床で想定される狭窄病変を模擬した生体模擬試料を作製し,血管内径の局所的狭窄に対する提案手法の有効性を,実験を通し検証した.その結果,臨床上重要となるシャントPTA(経皮的血管形成術)適応基準の内径2.5mm付近の計測(狭窄径2.0 mm,狭窄の長さ3.0mmの試料)において,誤差20%以内の精度で内径計測が可能であった.これは,臨床利用において十分有用な精度であり,内シャント光イメージングによる血管狭窄部描出の可能性が示された.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11239/jsmbe.Annual56.S85
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201902240251417761
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007483995
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/201902240251417761
ID情報
  • DOI : 10.11239/jsmbe.Annual56.S85
  • ISSN : 1347-443X
  • J-Global ID : 201902240251417761
  • CiNii Articles ID : 130007483995
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000398149870

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